駅から直行!高水三山、のはずが…。
登山靴を購入したので、足慣らしの第2段階に出かけた。
平地である程度試し歩きをした靴でも、斜面を登り下りすると勝手が違う可能性が高いからである。
そこで、駅からバスに乗らずにすぐ登山を楽しめる「高水三山(たかみずさんざん)」に出かけた。
高水三山とは、「惣岳山(そうがくさん)」、「岩茸石山(いわたけいしやま、いわたけいしざん)」、「高水山(たかみずさん)」の総称である。奥多摩線の駅からすぐ登山コースにつくことができ、1日で3つの山の頂上に立つことができるので、人気のある山々である。
手持ちのガイドブックは軍畑(いくさばた)駅からスタートとなっているが、天邪鬼なので御嶽(みたけ)駅からスタートした。
御嶽駅から出て、青梅街道を少し都心方向に歩き、小さい矢印を目印に左に曲がる。
コンビニエンスストア前まで行くと行きすぎである。
踏切を渡り、真言宗慈恩寺の敷地内?に入り、建物の左脇にある標識から杉林の中の登山道へ入る。
登ってしばらくすると、ガイドブックのコースが何故軍畑からスタートしているのか理解できた。
急なのである。
しかも、赤黄色い土が粉状になっており、すべりやすい。
もっとも、自分は急な登りより急な下りのほうが怖いので、好みの分かれるところだろう。
コースは初級者向けとされているが、気軽に入ってはいけないレベルである。
しばらくして、脚が痛み出した。
新しい靴が脛に当たって痛いのである。
やはり登山靴は、平地ではわからないものである。
惣岳山(標高756m)の頂上まで来たとき、引き返そうか迷ったが、急坂の下りが怖いので、岩茸石山へ進み、バス停へ下りる事にした。高水山はまたの機会に。
惣岳山はあまり山頂からの眺めが開けていない。ベンチなどもないが、代わりに丸太が置いてある。
惣岳山から岩茸石山への道もまた、非常に険しかった。
カメラを斜め45度に傾けても、まだ先が見えない。
岩茸石山の頂上は、見晴らしが良かった。
案内表示の柱に直径2センチ程度の穴が開いており、そこから覗くと棒ノ折山だけが見えるしくみになっている。
よくぞ角度を設定したものである。
名坂峠で、黒山・棒ノ折山方面と上成木バス停方面、大丹波・川井駅方面への分岐点がある。
八桑バス停に出るときは、川井駅方面へ進む。
コースガイドでは、名坂峠から八桑バス停まで30分となっている。
しかし、30分では設定が短いと思う。
脚が痛くてちゃんと歩けなかったが、問題ない時でも30分で歩き切ることはできないと思う。
自分の通ったログを見ると、地図上の登山道から離れ、ジグザグに歩いている。
そのように道がついているのである。分岐点はないようだったので、違うルートを通った訳でもなさそうである。
登山道を着け替えた後にコース検証がなされていない状態なのだろうか。
八桑バス停はバスの本数がかなり少ないので、昼間は川井駅まで約2.3kmの距離を歩くことになる。
山の中の杉はちゃんと枝打ちされていてわからなかったが、崖下から生える杉の小梢部分を見ると、雄花が実っているようだった。
木々がわずかに赤や黄色っぽく見えるのは、枯れているのではなく、実りのしるしであろう。
花粉症の自分にとっては、これからオフシーズンである。
コースタイム
御嶽駅→(1h40分)→惣岳山→(40分)→岩茸石山→(5~10分)→名坂峠→(30分)→八桑バス停→(30分)→川井駅
2011/02/06 (Sun.) 山